お笑いコンビ「EXIT」のボケ担当として絶大な人気を誇り、情報番組のコメンテーターや小説家としても独自の存在感を放つ兼近大樹。テレビで見せる軽妙な「チャラ男」キャラクターの裏側には、想像を絶する極貧生活と、家族を守るために選んだ「高校中退」という決断がありました。
名門校として知られる北海道札幌北高校への進学実態、中学時代の野球の挫折、そして20代から独学で本を読み漁りベストセラー作家へ登り詰めた知られざる学び直しの足跡まで、公的記録と本人の手記・証言をもとにその学歴と知性の真相を徹底追及します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:最終学歴は「中卒」であり、北海道札幌北高校(夜間定時制)へ進学したものの家族を養うために自主中退を選択。
- 要点2:中学時代は野球の特待生オファーを受ける実力派だったが、家庭の極度の困窮により全日制高校への進学を断念した経緯がある。
- 要点3:20代で又吉直樹の著作に出会ったことを機に猛烈な読書家へ変貌を遂げ、自伝的小説の執筆や社会提言を行う独自の知性を確立。
EXIT兼近大樹の学歴一覧|札幌北高校定時制中退から小説家への歩み
兼近大樹の学歴を語る上で欠かせないのが、学校教育の枠組みにとどまらない「独学による知性の再獲得」です。一般的な学歴ルートとは大きく異なり、幼少期からの過酷な生活環境を背景にした特異な経歴を辿っています。
| 項目 | 詳細・事実データ | 一般的な基準・背景 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 出身小学校 | 札幌市立新川小学校 卒業 | 公立小学校・少年野球に没頭 | 運動神経が極めて高く、野球少年として頭角を現していた時期。 |
| 出身中学校 | 札幌市立新川中学校 卒業 | 公立中学校・エース投手として活躍 | 強豪私立高から特待生スカウトを受けるも、家庭の困窮により断念。 |
| 進学校・在籍 | 北海道札幌北高校 定時制課程(中退) | 夜間定時制(全日制は偏差値71) | 学費を自分で稼ぎながら通学を目指すも、生活困窮により中退。 |
| 最終学歴 | 中卒(高等学校中途退学) | 全国の中卒割合:約1.5%未満 | 形式的な学歴にとらわれず、実社会での労働と独学により自立を達成。 |
| 文筆・知性獲得 | 年間数百冊の読書、長編小説『むき出し』上梓 | 純文学・教養書の多読による言語化力 | 高卒認定試験以上の言語感覚と教養を独力で身につけた稀有な事例。 |
公式プロフィール上、兼近大樹の学歴は「高校中退(中卒)」となっています。しかし、テレビ番組やインターネット上の言説では「進学校出身のインテリなのでは」「高卒認定を取得しているのではないか」といった推測が飛び交うことも少なくありません。その背景には、彼の淀みのない語彙力と、物事の本質を突く観察眼があります。
出身中学と高校中退の本当の理由|壮絶な貧困と家族を支えた決断
兼近大樹の学歴を決定づけた最大の要因は、家庭の経済的困窮でした。札幌市立新川中学校時代、兼近は野球部のエース投手として目覚ましい活躍を見せ、道内の強豪私立高校から推薦入学のオファーが届くほどの実力を誇っていました。
しかし、中学時代に両親が離婚。母親が女手一つで4人の子どもを育てる母子家庭となり、家計は急激に困窮を極めました。当時の手記や特番インタビューでは、電気やガスが止められる日常、主食代わりにマヨネーズを口にした経験など、壮絶な生い立ちが赤裸々に語られています。
野球を続けるための道具代や遠征費、私立高校の授業料を支払う余裕は一切なく、兼近は特待生の道を断念。中学卒業後は、昼間に働いて家計を助けながら学べる道として、北海道札幌北高校の定時制課程(夜間)を選択しました。
定時制高校へ入学した兼近でしたが、現実は甘くありませんでした。朝から夕方までは建設現場のとび職や新聞配達などの重労働に従事し、夜間に通学する過酷なスケジュールが続きます。疲労困憊で授業中に意識を失うように眠り込んでしまう日々の中、妹の進学費用や日々の生活費を確保するため、兼近は学業の継続を諦め、労働に専念する「自主中退」の道を選びました。
自身の学歴を犠牲にしてでも家族の生活を守るという決断は、当時の過酷な家庭環境における切実なサバイバル戦略そのものでした。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「名門札幌北高」の学歴トラップ
ネット上の検索コミュニティやSNSでは、「兼近大樹は札幌北高校出身だから実は超高学歴なのでは」という誤解が定期的に浮上します。この噂の背景には、北海道の教育環境に関する知識のギャップが存在します。
北海道札幌北高校の全日制課程は、道内屈指の難関校であり、東京大学や北海道大学をはじめとする難関大学に毎年多数の合格者を輩出する偏差値71前後の進学校です。一方で、同校に併設されていた定時制課程は、様々な事情で昼間に働かざるを得ない生徒や学び直しの機会を求める人々に門戸を開いた教育課程であり、全日制とは入試選抜の基準もカリキュラムも全く異なります。
兼近本人がバラエティ番組等で「札幌北高に通っていた」と自虐を交えてトークしたことが発端となり、全日制の偏差値情報と混同された結果、「実は隠れ秀才」という誤ったナラティブが独り歩きしてしまったのが実情です。
また、「高卒認定試験(旧大検)に合格した」という情報も散見されますが、本人が公式に高卒認定試験の全科目合格を発表した記録はありません。兼近大樹は制度としての学歴ロンダリングに頼ることなく、自らの言葉と現場での実績のみでキャリアを切り拓いてきた点が特徴的です。
【実態検証】読書家・小説家へ|『むき出し』に見る独学と知性の獲得
中卒として社会に出て以降、夜の街での勤務や様々な職を転々としていた兼近大樹の転機となったのは、20代前半での「本との出会い」でした。
それまで漫画すらほとんど読まなかった兼近が、先輩芸人であるピース・又吉直樹の芥川賞受賞作『火花』を手に取ったことを契機に、活字の世界に没頭。太宰治、芥川龍之介、江戸川乱歩などの近代日本文学から海外文学、哲学書や現代新書に至るまで、年間数百冊を読破する猛烈な読書家へと変貌を遂げました。
文字や語彙のインプットは、兼近自身の思考を構造化する強力な武器となりました。2021年に文藝春秋から刊行された自伝的小説『むき出し』は、発売直後から大きな話題を呼び、重版を重ねるベストセラーを記録。貧困、夜の街、暴力、そして再生を描いた同作は、文芸評論家からも「荒削りながらも剥き出しの人間描写と豊かな語彙力に満ちている」と高く評価されました。
大手クチコミサイトや読書コミュニティでも、「チャラ男のタレント本だと思って読んだら、骨太な文学作品で圧倒された」「教育を受けられなかった若者が独学でここまで言語感覚を研ぎ澄ませたことに驚愕した」といった読者の生の声が数多く寄せられています。
家族社会学と心理学から読み解く「逆境からの自己再構築」
兼近大樹の歩みを学術的な視点から分析すると、貧困の連鎖とヤングケアラー的状況からの「脱出モデル」として非常に興味深い教訓が含まれています。
家族社会学の観点では、経済的困窮下にある子どもが家族の生活費や学費を稼ぐために自己の教育機会を放棄する構造は、典型的なケア役割の過度な引き受け(ヤングケアラー問題)に該当します。自尊感情を削られ、選択肢を奪われがちな環境において、兼近が社会的に孤立せず自己肯定感を再構築できた要因は、読書を通じた「自己と客観的現実の相対化」にありました。
心理学における「認知的再評価(Cognitive Reappraisal)」の視点からも、本を読むことで自身の過酷な過去を言語化し、意味づけを変えられたことが、トラウマに囚われない回復力(レジリエンス)の源泉泉となっています。
【プロの結論】逆境から学び直す人が実践すべきアプローチと向いていない人の条件
兼近大樹の軌跡から導き出される、学歴の壁を越えて知性と実力を身につけるための明確な判断基準は以下の通りです。
▼ このアプローチが向いている人・成功する条件:
- 形式的な「資格・学歴の肩書」集めよりも、実践的な「読書・言語化力・現場経験」を重視できる人
- 自身の失敗やコンプレックスを隠さず、オープンに自己開示して他者への共感力に変えられる人
- 周囲の環境や過去の境遇を他人のせいにせず、自力で学習環境を整える強い当事者意識を持てる人
▼ このアプローチをおすすめできない人・慎重になるべき条件:
- 大企業や公務員など、制度的な卒業証書・資格要件が絶対的に必要なキャリアを目指す人
- 体系的なカリキュラムや他者からの強制力がないと学習を継続できない人
- 過去の逆境を客観視できず、被害者意識のまま感情的なアウトプットを繰り返してしまう人
【兼近大樹 学歴】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:兼近大樹の最終学歴は中卒ですか?
A1:はい、最終学歴は中卒です。北海道札幌北高校の定時制課程に入学しましたが、家庭を支えるための労働に専念するため中途退学しています。
Q2:北海道屈指の進学校である札幌北高校を卒業したというのは本当ですか?
A2:全日制の卒業生ではありません。在籍していたのは同校の夜間定時制課程であり、全日制(偏差値71の進学校)とは入試難易度や通学形態が異なります。また、卒業ではなく中退しています。
Q3:高卒認定試験(高認)は取得していますか?
A3:高卒認定試験を取得したという公式な公表はありません。制度上の資格取得ではなく、多読による独学と芸能・文筆活動の実績によって教養を深めています。
Q4:幼少期に勉強をしてこなかった兼近が、なぜ小説を書けるようになったのですか?
A4:20代で又吉直樹の『火花』に出会ったことをきっかけに猛烈な読書に目覚め、近代文学から現代新書まで年間数百冊を読破し続けたことで、独自の豊かな語彙力と表現力を独学で培ったためです。
まとめ:学歴を超えた「生き抜く知性」が示す新しいキャリア像
EXIT兼近大樹の学歴は、形式上は「中卒」という枠組みにとどまります。しかし、その背景にあるのは、家族のために自らの進学を諦めた自己犠牲の歴史と、過酷な現実から逃げずに働き続けたサバイバルの記録でした。
大人になってから読書を通じて言葉を獲得し、自伝的小説を書き上げ、社会課題に対する発信を続ける姿は、既存の「学歴社会」に対する強烈なアンチテーゼとなっています。学歴という看板に依存せず、いかに自らの頭で考え、言葉を磨き、他者に価値を届けられるか——兼近大樹の現在進行形の挑戦は、現代を生きるすべての人々に、学び直しと自己再構築の大きな勇気を与えています。 (出典: 兼近大樹 学歴(Yahoo!ニュース))