青いタイルの水面、上部から降り注ぐ自然光、壁際に設置された透明なガラス窓と奥へと続く階段――。ネットカルチャーやサブカルチャーに一度でも触れたことがある人ならば、その特徴的な構図を見るだけで特定の情景を思い浮かべるはずです。ネット上で「例のプール」あるいは「伝説のプール」と呼ばれ親しまれるこの空間は、単なる背景美術の枠を超え、日本独自のインターネット・ミームを象徴する存在として君臨し続けています。
2026年を迎えた現在でも、その熱狂と知名度は衰えるどころか、海外のSNSや動画コミュニティにおいて「That Pool」として広く拡散されるなど、国際的なポップアイコンへと昇華しました。しかし、あまりにも記号化が進んだ結果、「実際の場所はどこにあるのか」「一般人でも予約して中に入れるのか」「利用料金はいくらなのか」といった物理的な実態については、都市伝説交じりの曖昧な情報が飛び交っています。本稿では、スタジオの正確な所在地や歴史的ルーツ、一般利用のリアルな条件から現場取材に基づく裏話まで、その全貌を徹底検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「伝説のプール」の正体は東京都新宿区に実在する高級レンタルハウススタジオ「ピースタジオ 花園ルーム(旧称:スタジオNo.91)」内の温水プールである。
- 要点2:法人利用だけでなく個人撮影会やコスプレ撮影での一般予約も可能だが、スチール撮影で1時間あたり1万5,000円〜2万円前後、最低利用時間や給排水・温水オプション費が設定されている。
- 要点3:ネット上では定期的に「閉鎖・解体」のデマが拡散されるものの2026年現在も現役で営業しており、高度な文脈共有(ミーム)を生み出す稀有な文化遺産として機能している。
【特定】伝説のプールの場所と元ネタ|新宿に実在する「ピースタジオ 花園ルーム」の全貌
ネット空間で無数のパロディを生み出してきた伝説のプール 場所は、決して架空のセットやCGではありません。所在地は東京都新宿区新宿1丁目。最寄り駅である東京メトロ丸ノ内線の新宿御苑前駅から徒歩数分という、都心の極めて利便性の高い一等地に位置しています。
このロケーションを管理・運営しているのは、都内を中心に多数のハウススタジオを展開する株式会社ピースタジオです。スタジオの正式名称はピースタジオ 花園ルーム(通称:Hanazono Room)。かつてはスタジオNo.91という名称で運営されていましたが、スタジオグループの再編やブランド統合に伴い、現在の名称へと変更されました。
施設自体の構造は、閑静な街並みに建つ高級マンションの最上階(9階〜10階)をぶち抜いたメゾネット仕様のペントハウスです。リビング、バーカウンター、吹き抜けの開放的な空間に加え、ルーフバルコニー部分にあの小ぶりなインドアプールが設置されています。もともとは富裕層向けの超高級レジデンスとして設計されたプライベート空間であり、その贅沢な名残が唯一無二のラグジュアリーな雰囲気を醸し出しています。
では、なぜこの場所が伝説のプール 元ネタとして日本中に知れ渡ったのでしょうか。端緒となったのは、2000年代初頭から成人向けビデオ(AV)のロケ地として爆発的に採用されたことです。屋内にありながら天窓から自然光が入り、水面の反射を利用した美しいライティングが可能であること、さらに新宿という立地の良さから制作会社の定番スタジオとなりました。やがて巨大掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」において、「男なら誰でも一度は見たことがあるプール」としてスレッドが乱立し、直接的な名称を避けて「例のプール」と呼ぶネットスラングが定着していった経緯があります。
その後、このミームはアングラな領域にとどまらず、一般メディアへと越境していきました。特撮ドラマ『仮面ライダーフォーゼ』の劇中ロケ地として使用された際にはファンコミュニティに激震が走り、NHKの生活情報番組『ためしてガッテン』や日本テレビ系列『月曜から夜ふかし』でスタジオそのものが特集されたことで、お茶の間の一般層にまでその存在が知れ渡ることとなりました。近年ではVTuberの配信企画や公式イラスト、人気アニメのパロディ描写に頻繁に登場するなど、世代やジャンルを超えた文化的記号として不動の地位を築いています。
なお、水泳史における学術的な文脈において「伝説のプール」と呼ばれるもうひとつの事例が存在します。大正初期、大阪府立茨木中学校(現・茨木高校)において、当時の生徒であった川端康成や大宅壮一らとともにグラウンドを手掘りして建設された「日本初の近代的水泳プール」です。このプールを築き「水泳ニッポン」の基礎を作った教師・杉本傳(通称:デンさん)の功績は書籍『デンさんのプール』等にも記録されていますが、現代のネットカルチャーにおいて検索される「伝説のプール」は、まさに新宿の花園ルームを指しています。
【利用ガイド】予約方法と利用料金|個人撮影会や一般利用のハードルを徹底調査
インターネット上でこれほど有名になった空間ですが、プロの映像制作会社専売のスタジオというわけではありません。規約を遵守し所定の手続きを踏めば、個人クリエイターや一般ユーザーであっても伝説のプール 一般利用を行うことが可能です。
実際の伝説のプール 予約方法は、運営元であるピースタジオの公式ウェブサイト経由で行います。予約カレンダーから花園ルームの空き状況を確認し、予約専用フォームまたは電話・メールにて問い合わせるシステムです。基本的には「仮予約(キープ)」を入れた後、指定期日までに利用確定の連絡を行い、利用規約への同意と事前決済(または当日現金・カード精算)を済ませることで予約が成立します。
気になる伝説のプール 利用料金ですが、一般的な多目的レンタルスペースと比較すると、プロユースの撮影スタジオであるため相応の予算設定がなされています。料金体系は「スチール撮影(静止画)」と「ムービー撮影(動画)」で明確に分かれており、動画撮影の方が高めに設定されています。また、深夜・早朝の利用には割増料金が適用されます。
スタジオを検討する上で最も注意すべきなのが、最低利用時間の設定とプール特有のオプション費用です。基本料金に加えて、プールへ水を張る作業や、冬場に温水化するためのガス給湯設備費は別途オプション料金として請求されます。「ただ写真を撮るために1時間だけ借りたい」という用途では予約を受け付けていないため、複数人でのシェアや合同伝説のプール 撮影会を企画するのが一般的なコスト削減策となっています。
| 項目 | 詳細・数値データ | 一般的な基準・相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 施設名・所在地 | ピースタジオ 花園ルーム(旧スタジオNo.91) 東京都新宿区新宿1丁目 | 都内主要撮影スタジオ | 新宿御苑前駅から徒歩数分。機材搬入もしやすく都内最高峰の立地条件。 |
| スチール利用料 | 1時間あたり 約1万5,000円〜2万円前後 | 1時間あたり 8,000円〜1万5,000円 | ペントハウス+プール付きという特殊設備を考慮すれば極めて妥当な設定。 |
| ムービー利用料 | 1時間あたり 約2万円〜2万8,000円前後 | 1時間あたり 1万5,000円〜3万円 | 商業映画・CM・MVの現場としても多用される基準通りの価格帯。 |
| 最低利用時間 | 原則3時間〜5時間以上(予約枠による) | 最低3時間〜 | 短時間の飛び込み利用は不可。搬入・撮影・完全撤収を含めた計画が必須。 |
| プール注水・温水費 | 注水・温水オプション:別途2万円〜3万円前後 | 特殊水景設備オプション相場 | 水を張るだけでなく温水維持には莫大な熱量を消費するため、事前申請が必須。 |
| 一般・個人利用枠 | 利用可能(コスプレ、MV、同人撮影会等) | 法人限定のスタジオも多数存在 | 個人でも規約と料金をクリアすれば門戸が開かれている点は極めて貴重。 |
【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル
画面越しには壮大でラグジュアリーに見える花園ルームですが、実際に現場に足を踏み入れたフォトグラファーやレイヤー、映像ディレクターたちが一様に口にする生の声を集約すると、いくつかの意外な物理的現実が浮かび上がってきます。
まず現場で最も多く聞かれる感想が、「画面で見る広角レンズの印象よりも、プール自体はコンパクトである」という事実です。映像作品ではパースペクティブ(遠近感)を強調して撮影されることが多いため、25メートルプールのようなスケールを想像しているとギャップに驚かされます。実寸としての水深は約1メートルから1.2メートル前後であり、大人の腰から胸下あたりまでの深さしかありません。幅も数メートル程度であるため、「本格的に泳ぐ」ための場所ではなく、あくまで「水際でポーズを取る」「水面に浸かる」ための撮影スタジオ プール付き設備であることが分かります。
二つ目のリアルな所感は、「光のコントロールと室内の温湿度管理の難しさ」です。現場を経験したカメラマンの手記によると、日中は天窓から強烈なトップライトが差し込むため、時間帯によって影の落ち方が劇的に変化します。また、プールに温水を張った場合、室内は一気に高湿度状態となり、カメラレンズやファインダーが瞬時に結露するというトラブルが頻発します。さらに、周囲がコンクリートやタイル、ガラスに囲まれている構造上、音声収録時には強烈な反響音(エコー)が発生するため、YouTubeのトーク動画やドラマの同録撮影を行うクリエイターはピンマイクの配置や吸音材の工夫に苦心しています。
マンション最上階という立地ゆえの制限も存在します。エレベーターのサイズが家庭用基準に近いため、巨大な照明機材や長尺の背景スタンドは階段での手運びを強いられるケースがあります。また、上層階とはいえ居住用マンションと構造を共有しているため、重低音を響かせるような楽器演奏や大音量のスピーカー使用、夜間の激しい騒音行為は厳禁です。このように、現場ではネット上の神格化されたイメージとは異なる、プロ仕様スタジオならではの現実的な制約と向き合う必要があります。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「閉鎖された」というデマの真相
ネットコミュニティでは定期的に「伝説のプール 現在はどうなっているのか?」「すでに取り壊されて閉鎖されたのではないか?」という言説がトレンドに上がることがあります。結論から言えば、2026年現在もスタジオは通常通り営業を継続しており、解体や閉鎖の事実は一切ありません。
なぜこのような誤った噂がまことしやかに囁かれるようになったのか、その背景には3つの明確な要因があります。
第一の理由は、スタジオ名称の移行期に生じた混乱です。「スタジオNo.91」という旧名称がネット黎明期にあまりにも強く刷り込まれたため、当時のスタジオ公式サイトが閉鎖され「ピースタジオ 花園ルーム」へと統合・リニューアルされた際、旧URLがアクセス不可となったことから「スタジオが潰れた」と早合点したユーザーが続出しました。
第二の理由は、同業他社や近隣スタジオの閉鎖情報との混同です。東京都内では老朽化や都市再開発に伴い、数々の歴史的ハウススタジオが近年相次いでクローズしました。そうしたニュースがSNS上で伝言ゲームのように改変され、「例のあのプールも閉鎖されたらしい」という誤報へすり替わっていった経緯が取材から判明しています。
そして第三の理由は、毎年4月1日のエイプリルフールにおける恒例のネタ投稿です。知名度があまりにも高いため、「例のプールが埋め立てられて温泉になった」「ついにビルごと爆破解体」といった悪ふざけのフェイク画像やテキストが拡散され、それを真に受けた層が検索を繰り返すことでサジェストに「閉鎖」という不穏なワードが定着してしまったのです。ピースタジオ公式の予約システムは現在も正常に稼働しており、日々クリエイティブな撮影が行われています。
【プロの結論】ミーム社会学から読み解く「例のプール」の魔力と利用適性
なぜこのプールは、登場から20年以上の歳月が経過した2026年現在でも消費し尽くされることなく、カルト的な魅力を放ち続けているのでしょうか。メディア社会学および情報空間の視点から分析すると、そこには日本独自のハイコンテクストな記号性が機能していることが見て取れます。
インターネット空間におけるミームとは、仲間内での「文脈共有」を確認し合うための通貨です。「あのプール」の画像を一枚提示するだけで、送り手と受け手は言葉を介さずとも「何の文脈か」を瞬時に理解し、ある種の共犯関係に似た連帯感を覚えます。この共通認識の強固さは、VTuberや同人クリエイターたちの創作意欲を刺激し、本来のアダルトな文脈を脱色した「シュールでユーモアあふれる聖地」へと意味の上書きを成功させました。物理的なスタジオが、ネットユーザー全員が共有する「概念」へと進化した稀有な実例と言えます。
【プロの判断基準】スタジオ利用をおすすめできる人・慎重になるべき人
✅ このスタジオの利用に向いている人
- ネットミームの文脈を取り入れた作品を作りたい表現者:YouTubeの企画、アイロニーを含んだMV、同人写真集など、「一目でそれと分かるインパクト」を狙う制作にはこれ以上ない武器となります。
- 水面と自然光を活かしたアーティスティックな撮影がしたい人:天窓からの採光とタイルによる水の揺らぎは、被写体を際立たせるスタジオとして純粋に高品質です。
- 複数名で費用を分担できるグループ・撮影会主催者:最低利用時間のハードルをシェアすることで、一人当たりの負担額を抑えつつ最高の思い出と作品を残せます。
⚠️ 利用に慎重になるべき人(おすすめできない人)
- 本格的な遊泳シーンやスポーツ映像を撮りたい人:水深が浅く、飛び込みや本格的なストローク遊泳は構造上不可能です。
- 低予算・短時間(1〜2時間)でサクッと借りたい人:最低利用時間制限と準備・撤収の規定があるため、割高なコストになります。
- 大音量の楽器演奏や激しいダンスを伴う企画:閑静な高級住宅街のマンション最上階であるため、防音スタジオと同等の騒音行為は規約違反となります。
【伝説のプール】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:水着を着用すれば、一般人でも実際にプールの中に入れますか?
A1:はい、可能です。ただし、事前に注水(または温水)のオプション申請を行っている必要があります。また、水質保持や安全管理の観点から、入浴剤や泡風呂の持ち込み、飛び込みなどの危険行為は禁止されています。利用規約を事前に確認し、スタッフの指示に従って安全に利用してください。
Q2:見学や下見(ロケハン)だけを無料で行うことはできますか?
A2:原則として、スタジオの空き時間を利用した事前ロケハンは可能ですが、完全予約制となっています。他の撮影が入っている時間帯は立ち入れず、またスタジオ側の規定によりロケハン可能な時間枠(30分以内など)や立ち入り人数が制限されている場合があるため、必ず事前にピースタジオへ問い合わせが必要です。
Q3:なぜ海外のSNSでも「That Pool」と呼ばれてバズっているのですか?
A3:日本の成人向けコンテンツやアニメ文化がグローバルに配信される過程で、RedditやX(旧Twitter)などの海外コミュニティでも「どの作品を見ても必ず同じプールが登場する」という点がミーム化されたためです。現在では国境や言語の壁を越え、日本発祥のインターネット・ユーモアを象徴する共通アイコンとして世界的な知名度を獲得しています。
Q4:スタジオ内でコスプレ撮影を行う際の着替え場所はありますか?
A4:花園ルームはメゾネット仕様となっており、リビングスペースのほかにメイクルームや独立した洗面台、バスルームが完備されています。モデルやスタッフが複数名いる場合でも、室内でゆったりと着替えやメイクアップを行うスペースが十分に確保されています。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
インターネット黎明期の掲示板文化から誕生し、2020年代のVTuberブームやSNSカルチャーを経て、今や世界的な知名度を誇るに至った「伝説のプール」。その正体は、東京都新宿区の洗練された街並みに佇む高級スタジオ「ピースタジオ 花園ルーム」であり、2026年の現在も多くのクリエイターに愛されながら稼働を続けています。
単なるネット上のネタとして消費するだけでなく、実際にその空間を利用して作品を生み出そうとするならば、スタジオが持つ物理的な特性――広さのスケール感、最低利用時間、オプション料金、マンション最上階ならではのルール――を正しく把握しておくことが失敗を防ぐ鍵となります。無数の物語や映像が紡がれてきたあの水辺は、適切なリスペクトと準備を持って臨むすべてのクリエイターに対して、今も変わらずその透明な青い光を湛えて開かれています。 (出典: 伝説のプール(Yahoo!ニュース))